主人公を徹底的に追い込む、超ハードなワンシチュエーション・スリラー!!メッセージの織り交ぜ方も巧い。そして何より、特筆すべきはパク・ソンウンの演技。相手をピクつかせる煽り演技をやらせたら、彼の右に出る者はいない。人を怒らせるためのあらゆるメソッドが、本作のソンウンの演技に詰め込まれている。
人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
インターネットメディアやSNSが普及し、プライベートですらコンテンツになる時代。
しかしその画面の向こうにいる人も「誰かにとっての大切な人」だということを忘れてはいけないと、本作は我々に警鐘を鳴らす。
ジャンル映画の枠に留まらない後味に、あなたもハッとさせられることだろう。
野水伊織(声優)
現実に後を絶たない韓国のデジタル性犯罪。ライブ配信をリアルタイムで見ているようで、気が付けば恋人を救おうと必死の主人公と一体になって手に汗を握っていた。「遊び感覚で見る動画、恋人が被害者だったら?」と投げかける監督の怒りの声が聞こえた。
成川彩(韓国在住文化系ライター)
ボタンを押すだけで色々な動画を楽しめてしまう便利な時代。「いっぱい観れる~」なんてうつつを抜かしてる場合じゃない。
この映画はそのボタン1つで加害者から被害者になってしまった男の物語だから。
ネットに依存する我々にもう安全圏なんて存在しない。ボタン1つで地獄を見てしまうことが、私達にだって起こりうるのだ。
ジャガモンド斉藤(芸人/映画紹介人)